【TOEIC対策】1冊の教材を繰り返し解く学習 vs 複数の教材を広く浅く取り組む学習

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こんにちは。

TOEIC学習について、「1冊これと決めた教材を反射的に解答できるようになるまで繰り返したほうがよい」という派閥と「色んな教材を幅広く取り組む方がよい」という派閥を見かけます。(体感的に前者の方が多い?)

身も蓋もない話をすると、時間も十分にあり、色んな教材が手元にある、あるいは色んな教材を購入する資金的な余裕があるのであれば、双方の意見を取り入れた「色んな教材を幅広く反射的に解答できるようになるまで繰り返し取り組む」というのが正解になるでしょう。

そうは言っても、限られた時間、限られた資金というのが多くの方が抱える制約だと思いますし、今回はどちらかを選択するとしたらどちらの方が良いのか、と言う点について説明していきたいと思います。

前提として、自分の目標の点数と現状の実力とのギャップを考えることが第一

また身も蓋もない話になりますが、結局のところ自分自身が置かれている状況・環境によって効率的な方法が異なる、ということが全てだと思います。

一番よくないのは、「色んな教材に手を出すのではなく1冊をひたすら取り組む方が良い!」という論調をそのまま鵜呑みにすることや、「複数の教材に手を出すのは効率が悪い!」というように考えもなしに批判することです。

それぞれの主張の本質を正しく理解した上で、自分自身で判断をする必要があります。

利点・欠点はそれぞれの学習方法の裏返し

学習時間を同じと仮定します。

TOEICの問題数を10,000題こなすとしたときに、「1冊の教材を繰り返し解く学習」派の方々は1冊1,000題を10周することで1,000題の定着度を高めようと考えます。

当然、1,000題に対する定着度は高まりますが、その1,000題でカバーされていない形式、語彙、表現が出されたときに対応が出来ない可能性があります。

「複数の教材を広く浅く取り組む学習」派の方々は1,000題の教材を10冊解く、あるいは5冊を2周ずつ解くことで解いた問題数を増やそうと考えます。

1冊の教材を1,2周しかしないとその教材に対する理解度は100%にはならないでしょう。(1周にめちゃくちゃ時間をかける、めちゃくちゃ記憶力が良い場合は話は別ですが)

一方で、多くの問題に取り組むことで1冊の教材では巡り合うことが出来なかった問題を経験することが出来る可能性があります。

それぞれの学習方法に利点・欠点がありますので、量と質のバランスや自分の学習に対するスタンス、自分の目標としているスコアを総合的に考えて、自分に合った学習方法を確立していくのがよいと思います。

(ご参考)私の学習方法

繰り返しになりますが、試験までの準備期間や目標としているスコア、自身の学習スタンスによって向き不向きがあると思います。

とはいえ、一般論だけを言っていても仕方がないので、私が実践していた学習方法を紹介します。

あくまで、学習方法の一例として考えてもらえればと思います。

目標とするスコアが800点までであれば、1冊の教材を繰り返す学習で十分達成可能

前提として、私はどちらかというと1冊の教材を繰り返すよりも、いろいろな教材に手を出しながら学習をするというスタイルです。

一方で、スコアの目標が800点程度までであれば、複数の教材に手を出さずとも達成可能かと思います。

実際に、私が700点前半から800点台中盤までスコアを上げた際には、単語で1冊、総合対策の教材(全パートの対策が1冊に詰まった教材)1冊のみで達成できました。

800点台が目標であれば、レベルに合った教材であれば1周目でおそらく3-4割がわからない問題だと思いますが、このフェーズにおいては1冊の教材の理解度を100%に近付け、わからない問題を減らしていくというのが学習としては効率的かと思います。

800点以上を目標とするならば苦手な項目を潰しこむ

私が880点から960点を達成した際に使用した教材は以下の記事で紹介しています。

いろいろな教材に取り組むことで経験する問題数を増やすことを意識していました。

TOEICを受験していると見たことのない語彙、形式、表現に巡り合うこともしばしばありますが、この見たことのない語彙、形式、表現をなるべく減らそうという取り組みです。

800点台にもなると、おそらく基礎の部分は出来ていると思うので既に経験した問題の定着率を高めるよりも、いろいろな問題に取り組んだ方が良いと思います。

ただ、リスニング100問、リーディング100問の模試を手当たり次第に取り組むことはおススメしません。

なぜならば、800点を取れるくらいの実力があれば100問のうち80問程度は既に理解が出来ている、おそらくいつ受験しても正答できる問題だからです。

スコアをアップするためには現状正答することが出来ない残りの20問にフォーカスを当てて学習したほうが効率的だと思います。

「100問のうち20問は分からない問題と言っても、一度全て解答してみないとどの問題が正答できない20問か、そもそもわからないじゃないか」というご指摘もあると思います。

しかし、ある程度実践を重ねると自分がどのPart、項目で取りこぼしているのか、傾向がわかると思います。アビメもその傾向をつかむためのツールです。(逆に言えば、その傾向を掴めていないのであれば「いろいろな教材に手を出すべきフェーズ」に到達できていない可能性が高いです。)

教材によっては、例えばPart2であれば「付加疑問文」「平叙文」のように、Part5であれば「語彙」「語法」「品詞」のように項目ごとに問題を設定しているようなものもあります。

複数の教材に手を出すと言っても1から100まで全て取り組む必要はなく、自分の苦手とする部分のみピックアップして取り組めばよいと思います。

私が学習に使用していたabceedにはおすすめ問題という機能があり、

  • 過去の学習で間違えた問題
  • 現在のレベルに合った問題

をピックアップして出してくれるので、簡単すぎる問題を取り除いた適切な問題のみ学習することができます。

abceedを使用されている方はおすすめ問題を繰り返し学習するだけでも非常に効果があると思います。

まとめ

スコア目標が800点までであれば1冊の教材を繰り返し学習して基礎を固める、それ以上のスコアを目指すのであれば1冊だけでは難しいので自分の苦手なPart、項目に絞っていろいろな教材を活用しながら学習する、というのが私の考えるアプローチです。

学習方法に迷われている方の参考になれば嬉しいです。

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